夏場対策のポイント
暑い夏を乗り切るための管理ポイント

2024.04

 夏場に枝肉単価が上がる理由は、暑すぎる気温、母豚繁殖成績や肥育成績の悪化、出荷頭数の減少などが挙げられます。これらの影響をできるだけ抑えるためのポイントと、問い合わせの多い3つのトピックスを記載しました。できるところから取り組んでみてください。

養豚研究室

トピックス1 新発売! 2024年初夏リニューアル予定

 夏場にどうしても痩せてしまう授乳母豚もいると思います。そこで新発売の「プラス1ママミックス3」をご紹介します。

特徴

 母豚のためのアミノ酸や、母豚が栄養を吸収しやすいエネルギー源や消化酵素を工夫して配合しています。また、ストレスの多い母豚のために、機能性の原料であるビタミンEやコエンザイムQ10を配合

使い方

授乳期用の飼料に、1日1母豚当たり50~100gを添加

※製品のお問い合わせはJAグループへ
お願いいたします。

トピックス2

 豚は動物の中でも尿を濃縮する腎臓の機能が発達していないため、利用可能な水分が体内で再吸収されません。そのため、他の動物より、多く飲水ができる環境が必要です。

 飲水量の目安は、飼料摂取量の2~3倍です。また、豚が飲水量や飲水に費やす時間は気温や流量の影響も受けるため、必要な流量(表)を確保することが大切です。

流量の測定方法

用意するもの:ペットボトル、腕時計

 流量が不足している場合は十分な飲水ができず、飼料摂取量も減る可能性があります。対策としては、給水器が詰まっている可能性がありますので、取り外して掃除したり、新品に交換しましょう。

トピックス3

 夏バテした母豚への対応の1つに、水浣腸が有効なこともあります。清潔なホースを母豚の肛門に挿入して、水を流します。腸は、血流量も多く、流し込んだ水により速やかに温度を下げることができ、豚の体調も回復することが経験上多いです。ぜひ、試してみてください。

 過去号でも夏場対策について伝えています。
記事詳細はこちら。

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